お茶は、世界中で愛され、多くの人々に親しまれている飲み物です。ここでは、大隅のお茶にまつわる様々な知識を掘り下げ、深く知って楽しむための情報をお届けします。
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新茶は、冬の間に多くの栄養を蓄えた茶葉を収穫し、この季節にしか味わうことのできない特別なお茶です。深い味わいと、爽やかで落ち着きのある香りをお楽しみください。
新茶の美味しさのヒミツ~その①
新茶を飲んだときに感じる、強い旨みと甘み。その理由のひとつが、お茶を摘まない秋から冬にかけてじっくり樹に貯蔵される、旨み成分の「テアニン」です。春先、アミノ酸の一種であるテアニンは枝を通じて親葉に行きわたり、新茶の新芽を芽吹かせます。その量は、二番茶以降のお茶の3倍以上とも言われます。
また旨み成分に比較して、日差しや紫外線から新芽を守るポリフェノール(渋み成分)は少なめです。渋み控えめで、強調された旨味と甘み。それが新茶の美味しさの理由、その①です。
新茶の美味しさのヒミツ~その②
新茶を口にしたときに感じる、春を閉じ込めたようなフレッシュな香りも、新茶の美味しさを語るうえで欠かせない要素です。
緑茶の香りは、新芽に含まれる300種以上の成分が複雑に作用して生まれると言われ、その中には青葉や花を思わせる香りが存在します。
そして新茶はひと冬かけてじっくり成長するため、うま味成分と共に香り成分もたっぷり含まれているのです。
新茶の深い旨みと甘み、爽やかで心落ち着く香りをぜひご堪能下さい。